サクララン |
Hoya carnosa R. Br. |
ガガイモ |
肺炎、咳、関節痛に用いる。 |
ザクロソウ |
Mollugo pentaphylla L, |
ザクロソウ |
全草を、腹痛や下痢に用いる。 |
ササクサ |
Lophatherum gracile Brongn. |
イネ |
全草を、利尿、止渇、解熱薬として、熱病による口渇、口腔炎、歯茎の腫痛、糖尿病の予防に煎服する。 |
サザンカ |
Camellia sasanqua Thunb. |
ツバキ |
花を、滋養強壮にお茶代わりに飲む。椿油は、軟膏原料とする。 |
サツマイナモリ |
Ophiorrhiza japonica Bl. |
アカネ |
全草を、咳止め、吐血、月経不順に用いる。 |
サツマサンキライ |
Smilax bracteata Presl |
ユリ |
奄美群島では、万病、胃腸病、ヒエ抜きに煎服する。 |
サネカズラ |
Kadsura japonica Dunal |
マツブサ |
乾燥した果実を、鎮咳、滋養、強壮に服用する。 |
サワヒヨドリ |
Eupatorium lindleyanum DC. |
キク |
全草に、鎮咳作用、抗菌作用、血圧下降作用があり、解毒、去痰、気管支炎に用いる。根を、感冒、マラリアおよび腸内細菌の駆除に用いる。婦人の要薬とされ、産前産後の水腫に用いる。 |
サンゴジュ |
Viburnum odoratissimum var. awabuki K. Koch |
スイカズラ |
月経痛の鎮痛薬として用いる。焙った葉は蕁麻疹やかぶれに外用する。 |
サンショウ |
Zanthoxylum piperitum DC. |
ミカン |
果皮の粉末を、健胃、慢性胃炎に服用し、種子を利尿に煎服する。その他、回虫症、整腸、駆風、食欲不振、消化不良、胃下垂、胃拡張に用いる。果皮の煎汁を、漆かぶれ、ひび、あかぎれに塗布する。徳之島では、幹を毒消しに利用した。 |
サンショウソウ |
Pellionia minima Mak. |
イラクサ |
捻挫に用いる。 |
シキミ |
Illicium anisatum L. |
シキミ |
強い苦味と強壮作用があるが、毒性がある。ウマの皮膚寄生虫の駆除に用いる。 |
シチヘンゲ |
Lantana camara L. |
クマツヅラ |
花を、消腫、解毒、発汗、解熱、腹痛、健胃、喘息、気管支炎、呼吸器病に用いる。ひぜんやリウマチには浴用する。花序を含む若枝や根を、消炎解毒薬とし、かゆみどめ、湿疹、打撲、止血に用いる。 |
シナガワハギ |
Melilotus officinalis ssp. alba Ohashi & Tateishi |
マメ |
内熱症状の解熱、健胃、利尿、リウマチ、気管支炎、眼病に用いる。 |
シバハギ |
Desmodium heterocarpon DC. |
マメ |
全草を、内熱症状の緩和解毒、打ち身に用いる。 |
シマアザミ |
Cirsium brevicaule A. Gray |
キク |
すりつぶした葉を乳房炎や乳房腫に貼る。葉や根茎は、強壮、解毒、利尿、頭痛、膀胱炎、腎臓病に薬効があるとされる。 |
シマトウガラシ |
Capsicum frutescens L. |
ナス |
興奮、強壮、駆風、鎮痛、筋肉のこりを和らげる、発汗、皮膚の血流促進の作用があり、リウマチ、消化不良、感染症、喉の痛み、下痢、解熱に用いる。鶏の眼病、気付けに用いる。 |
シマニシキソウ |
Euphorbia pilulifera L. |
トウダイグサ |
全草の生汁、煎剤や浸剤を、梅毒、消毒、利尿、喘息、肺気腫、眼炎、傷薬として用いる。全草の煎汁で皮膚炎や湿疹を洗浄する他、しらくも、たむし、水虫に外用する。 |
ジャケツイバラ |
Caesalpinia decapetala var. japonica Ohashi |
マメ |
種子を下痢止め、マラリアなどの解熱、清熱、殺虫に用いる。根や根皮は、感冒の咳、喉痛、身体痛、腰痛、打撲傷に用いる。葉の粉末を、小児の口内炎にすり込む。その他に血行促進、通経、解毒に用いる。 |
ジャノヒゲ |
Ophiopogon japonicus Ker-Gawl. |
ユリ |
球状の根のこぶの乾燥品を、滋養、強壮、疲労回復、動悸、息切れ、風邪の時の鎮咳、気管支炎、百日咳、去痰、催乳に煎服する。 |
シャリンバイ |
Rhaphiolepis umbellata Mak. |
バラ |
葉は消炎作用があり、潰瘍の腫を煎汁で洗浄する他、打撲傷に用いる。 |
ジュズダマ |
Coix lacryma-jobi L. |
イネ |
砕いた実や根を、神経痛、リウマチ、いぼとりに煎服する。実は、利尿、消炎、むくみ、肌荒れ、強壮、浄血に、根は、鎮咳、駆虫、肩こりに煎服する。桿と葉はリウマチに浴用し、利尿や喘息に煎服する。その他、熱さまし、のぼせ、高血圧症、肝臓病、腎臓病、膀胱炎、淋病、糖尿病、水腫に薬効があるとされる。 |
シュロ |
Trachycarpus fortunei Wendl. |
ヤシ |
収斂、止血作用があり、葉、果実、根を、高血圧の予防、利尿、卒中後の後遺症に煎服する。 |
ショウジョウソウ |
Euphorbia cyathophora Murr. |
トウダイグサ |
全草を、月経過多、打撲、骨折に用いる。 |
ショウブ |
Acorus calamus L. |
サトイモ |
根茎を、傷み止め、止瀉、芳香性健胃剤として食欲促進、消化不良、強壮、発汗、去痰、腹痛、下痢、てんかんに煎服し、リウマチ、神経痛に浴用する。 |
シラキ |
Sapium japonicum Paz & Hoffm. |
トウダイグサ |
根皮を利尿に用いる。 |
シロツメクサ |
Trifolium repens L. |
マメ |
全草を、清熱、浄血、癩病、痔瘡出血、精神安定に用いる。花を、リウマチ、慢性病、腺の腫れ、痛風に用いる。 |
シロバナセンダングサ |
Bidens pilosa var. minor Sherff |
キク |
全草を、解熱、解毒、消腫、鎮痛薬として、下痢、黄疸型肝炎、急性腎炎、消化不良、胃痛、リウマチによる関節炎、咽喉の腫瘍、打撲傷に用いる。 |
シロバナタンポポ |
Taraxacum albidum Dahlstedt |
キク |
利胆、利尿作用があり、慢性胆嚢痙攣、結石症、門脈性水腫に有効で、解熱、健胃、膚潰瘍、小便不利、感冒、淋疾、乳汁不足、肝臓病、貧血病に用いる。 |
シンジュガヤ |
Scleria levis Retz. |
カヤツリグサ |
果実を咳に、地下茎を胃の病気に用いる。 |
スイカズラ |
Lonicera japonica Thunb. |
スイカズラ |
花を、解熱、解毒薬として流行性感冒に煎服し、黒焼きは止血に用いる。茎や葉は、花と同様に、腫物、湿疹、かゆみに、利尿、二日酔い、膀胱炎、尿道炎、痔や脱肛に煎服する。その他、腸炎、梅毒、淋疾に用いる。痔、関節や腰の痛み、皮膚病(湿疹、腫物)に浴用にする。奄美大島では関節炎や消毒剤に、与路島ではハブ咬傷に用いる。 |
スイゼンジナ |
Gynura bicolor DC. |
キク |
不老長寿の薬草とされ、のぼせ、歯痛、淋病、赤痢、貧血、産後の止血、眼の疾患、おでき、胸やけ、造血、止血、便秘に薬効があるとされる。奄美群島では、貧血、血圧降下、咳止め、婦人病に用いる。 |
スイバ |
Rumex acetosa L. |
タデ |
全草に解毒作用があり、壊血病、黄疸、下痢止め、皮膚病、喘息、通経、健胃、風邪に茶剤または煎剤として用いる。根茎のおろし汁を寄生性皮膚病、腫物に塗る。与論島では火傷につける。 |
スギ |
Cryptomeria japonica D. Don |
スギ |
杉精油は殺菌作用がある。樹幹は、止痛薬として心腹張痛、脚気に、樹皮を水腫、脚気、油による火傷に用いる。葉は、消炎、鎮痛薬として慢性気管支炎、歯痛、火による火傷に用いる。種子は、鎮痛粉末として用いる。その他、ひび、あかぎれ、吹き出物に用いる。 |
スギモリゲイトウ |
Amaranthus crurntus L. |
ヒユ |
全草を、咳止め、軟化剤、肝臓病に用い、根は緩下剤とする。 |
ススキ |
Miscanthus sinensis Andr. |
イネ |
根茎を解熱に煎服する。奄美大島や喜界島では、切傷、止血、家畜の病気に用いる。 |
スズメノエンドウ |
Vicia hirsuta S. F. Gray |
マメ |
全草を、止血に用いる。 |
スベリヒユ |
Portulaca oleracea L. |
スベリヒユ |
葉や茎をつぶして虫さされや乳房炎に塗布する。カリ塩の利尿効果を応用して、淋病(膀胱炎)に煎服する。茶剤として、強壮、浄血に用いる。ハップとして腫れ物、傷に用いる。煎剤は眼の腫れに用いる。種子は寄生虫駆除と通経に用いる。その他、脚気、便秘、歯痛、ぜにたむし、痔、造血、脱肛、白禿に薬効があるとされる。あく(アルカリ)を濃縮してホクロ、イボの腐食剤に用いる。 |
セイバンモロコシ |
Sorghum halepense Pers. |
イネ |
全草を、浸剤または煎剤として、咳止め、利尿、強壮に用いる。 |
セイヨウオオバコ |
Plantago major L. |
オオバコ |
種子や葉は、茶剤や煎剤として、強壮、興奮、下痢、赤痢、解熱、利尿、抗カタル、胃炎、消化性潰瘍などに用いる。葉は止血作用があり、打撲や骨折、痔疾、潰瘍に外用する。煎じて眼の洗剤に用いる。 |
セイヨウタンポポ |
Taraxacum officinale Web. |
キク |
利尿、解毒の作用があり、根または全草を、健胃、強壮、緩下剤、発汗、解熱、にきびや乾癬などの皮膚疾患、骨関節症や痛風の関節炎、胆石の予防、二日酔い、催乳に用いる。 |
セイロンベンケイ |
Bryophyllum pinnatum Kurz |
ベンケイソウ |
焙った葉をおできや乳の病のできもの吸い出しに外用し、生葉の汁は悪性の腫れ物に飲用、打撲傷には湿布にする。その他、熱さまし、切り傷、痔、虫さされ、利尿、歯痛、頭痛、潰瘍、百日咳、気管支炎、吐血、消炎、胃痛、関節痛に用いる。 |
セキショウ |
Acorus gramineus Soland. |
サトイモ |
ショウブと同様に用いられる。根茎を、鎮痛、鎮静、健胃、活血薬とし、胃痛、腹痛、てんかん、リウマチ、健忘、瘍腫に煎服し、耳の痛みには粉末を炒ってはる。 |
セリ |
Oenanthe javanica DC. |
セリ |
全草に、去痰、利尿、食欲増進、緩下、補温の作用があり、神経痛、リウマチなどの鎮痛、小児の解熱、健胃、下痢止めに用いる他、咳、凍傷、打ち身に薬効があるとされる。 |
センダン |
Melia azedarach L. |
センダン |
消化器疾患、肝炎、胆嚢炎の鎮痛薬とし、回虫駆除、皮膚湿疹、疥癬に外用する。葉の煎汁を腹痛に用いるほか、あせも、月経不順、流産時及び産後の出血、消炎に薬効があるとされる。黄熟した果実は生ですり潰してひび、あかぎれ、しもやけに塗る。奄美群島でも、樹皮を虫下しや十二指腸潰瘍に、実をひび、しもやけ、あかぎれに、葉を腎臓病に用いる。 |
センダングサ |
Bidens biternata Merr. & Sherff |
キク |
薬用にされる。 |
センナリホオズキ |
Physalis angulata L. |
ナス |
全草に、清熱、利尿、強壮、解毒の作用があり、肝臓、脾臓、腸の腫れに薬効があるとされる。全草の煎汁を、利尿、発汗、黄疸、肝炎に、浴剤はリウマチに、生汁は耳の痛みに用いる。そのほか感冒、咽喉腫痛、痢疾、水腫、疔瘡、慢性の気管支炎、睾丸炎、赤痢、腹痛、虫さされ、鎮咳、解熱の薬効があるとされる。 |
センニンソウ |
Clematis terniflora DC. |
キンポウゲ |
根を、鎮痛薬に用いる。有毒だが、民間では、喘息、肝臓病、扁桃腺炎に用いる。 |
センブリ |
Swertia japonica Mak. |
リンドウ |
全草を、苦味健胃薬として、消化不良、食欲不振、胃痙攣に煎服する他、腹痛、水虫、鎮痛、抗炎症作用があるとされる。アルコール抽出物を、脱毛症に用いる。喜界島や沖永良部島では、葉を胃腸病に煎服する。 |
ゼンマイ |
Osmunda japonica Thunb. |
ゼンマイ |
全草に、殺虫、利尿、補血、催乳の作用があり、貧血、浮腫に用いる。 |
センリョウ |
Sarcandra glabra Nakai |
センリョウ |
枝や葉を、肺炎や急性胃腸炎などの細菌感染症、打撲、リウマチ、骨折に用いる。 |
ソクシンラン |
Aletris spicata Franch. |
ユリ |
全草や根を、咳、吐血、閉経、乳腺炎、はれものに用いる。 |
ソクズ(タイワンソクズを含むと思われる) |
Sambucus chinensis Lindl. |
スイカズラ |
乾燥した茎葉を風呂に入れ、神経痛やリウマチに用いる。つぶした実はいぼに、もんだ生葉は打ち身や捻挫に外用する。根の煎汁を、打撲傷やリウマチに服用する。その他、利尿、便秘、コレラ、月経不順に薬効があるとされる。奄美群島では、便秘、胃腸病、肝臓病、腎臓病に葉を煎服する。与論島では、猫いらずに中毒した鶏に汁を飲ませる。 |
ソテツ |
Cycas revoluta Thunb. |
ソテツ |
実を化膿止めに、種子の煎汁を咳止め、通経、腹痛に服用する。その他、おでき、痔、下痢、二日酔い、釘でさした時、肺結核症や動脈硬化の防止に薬効があるとされる。奄美群島では、芽の綿毛を切傷、止血に、砕いた実を切傷の化膿止め、止血、皮膚病に、幹の澱粉を血圧降下に用いる。 |