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在来作物・果樹類
種類 果樹
呼び名 ケラジ
方言名 ケラジミカン(喜界島)
作物・果樹名 ケラジミカン
学名 Citrus keraji hort. ex Tanaka
科名 ミカン
来歴 喜界島特産。来歴は不明だが、言い伝えによると約200年前から喜界島の花良治地区で栽培が始まったとされる。
特徴 果皮に精油が多く、強いクネンボ様の香りがある。機能性成分であるポリメトキシフラボノイドが多く含まれる。減酸が早いため喜界町では緑色のうちに可食期となる。生食利用のほか、ハブ酒の臭み消しなどに用いられる。大正末期から昭和初期にかけては名瀬市に出荷され、土産品として人気があった。
文献 山本雅史・根角博久・松本亮司・富永茂人(2003)奄美諸島在来のマンダリンであるケラジとカブチーの混同について.鹿児島大学農学部学術研究報告53 :15-19./日本果樹種苗協会(1995)特産のくだものマンダリン類1,日本果樹種苗協会/山本雅史・松本亮司・上地義隆・伊地智告・久保達也・富永茂人(2005)喜界島における在来カンキツのポリメトキシフラボノイド含量,園芸学雑誌74(別2): 564/石畑清武・塩田晴靖・遠城道雄(1997)奄美諸島における熱帯・亜熱帯果樹の種類および在来カンキツ類の果実形質.鹿児島大学農場研究報告22 :1-13/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/Yamamoto, M. & Tominaga, S.(2002)Relationship between Seedlessness of Keraji ( Citrus keraji hort. Ex Tanaka) and Female Sterility and Self-incompatibility.J. Japan. Soc. Hort. Sci. 71(2): 183-186./喜界町誌編纂委員会(2000)植物.喜界町誌,p.23-25.喜界町/山本雅史・松島健一・伊地地告・上地義隆・川口昭二・中野八伯・野村哲也・谷村音樹・久保達也・富永茂人(2006)奄美諸島における在来カンキツ遺伝資源の調査とその保存.鹿児島大学農場研究報告29号.鹿児島大学/山本雅史・冨永茂人(2002)雌性不稔性および自家不和合性に起因するケラジ (Citrus keraji hort. ex Tanaka) の無核性.園芸学会雑誌71(2): 183-186.園芸学会/中野睦子・根角博久・吉田俊雄(2001)南西諸島におけるカンキツ類遺伝資源の探索収集.植物遺伝資源探索導入調査報告書 17: 39-48.農業生物資源研究所