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野生植物
整理番号 46320
和名 クチナシ
別名 オガサワラクチナシ、ヤクシマクチナシ
学名 Gardenia jasminoides Ellis
別学名 Gardenia jasminoides var. grandiflora Nakai; Gardenia jasminoides f. grandiflora Mak.
科名 アカネ
別科名
方言名 キイロギ、クウナギハナ、クチナ、クチナギ、クチナン、クチヤ、クツィナギ、クツナシ、フチナ、フツナ、モリバナ(奄美大島)、クチナンギ(沖永良部島)、クチャナシ、チクナシ(喜界島)、クチンヤン、クツナギ、ツヤーチ、フバクサ(徳之島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 本州(静岡)以西
民間療法 止血、消炎、鎮静作用があり、利胆、解熱、鎮痛薬として、黄疸、肝炎、胃潰瘍、鼻血、血尿、神経疲労、胃痛、口内炎にに用いる。熟した果実を乾燥しペースト状にしたものを、ねんざ、打ち身、肉ばなれ、腰痛に外用する。泡盛に漬けた果実酒は、疲労回復や腰痛に、黒焼きはめまいに飲用する。小児マヒにも薬効があるとされる。
生薬名 山梔子(果実)
その他の成分利用
有用・有毒成分 果実は、揮発油、ガルデニン、イリノイド配糖体のガルデノシド、ゲニポシド、カロチノイド色素のクロチン、クロチン類似色素、ノナコサン、β-シトステロール、マンニトールを含む。
食用 果実は、食用などの黄色染料になる。花は食用や茶の香料になる。
加工利用 木材を、垣杭に用いる。
植栽利用・観賞利用 園芸品種を含み、庭園樹、公園樹、生垣、鉢植え、盆栽、切花、修景植栽に用いる。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./鹿児島大学「鹿児島大学植物園の樹木たち」編集委員会(2004)鹿児島大学植物園の樹木たち.鹿児島TLO./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1999)薬草と漢方のすすめ.ニライ社./朝比奈勝(1976).染織と生活第13号.染織と生活社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./林弥栄(1985)山渓カラー名鑑日本の樹木.山と渓谷社./安藤敏夫・小笠原亮・森弦一(2001)日本花名鑑(1)2001-2002.アボック社./アンドリュー・シェヴァリエ(2000)世界薬用百科事典.誠文堂新光社./茂野幽考(1976)奄美染色考.染色と生活 13: 98-101.染色と生活社