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野生植物
整理番号 43460
和名 エゴノキ
別名
学名 Styrax japonicus S. & Z.
別学名 Styrax japonica S. et Z.
科名 エゴノキ
別科名
方言名 コヤス、コヤスィ、サマギ、シマヤゲィ、モーシャ、ロクロギ、ローコロギ、ロッコロギ(奄美大島)、シマヤギ(奄美大島、沖永良部島)、シヤーマン(沖永良部島)、スラマギ(徳之島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 全国
民間療法 葉と果実は、駆虫に効果があるとされる。種子は去痰薬とされるが、有毒なので、民間利用は避けた方が無難である。
生薬名 麻厨子(果実)
その他の成分利用 駆虫剤、肥料に用いる。果皮を洗髪や川魚漁に用いる。エゴサポニンは原形質毒で、溶血作用、血球破壊作用がある。
有用・有毒成分 果皮は、エゴサポニンを含み、加水分解するとエゴサポゲノール、ブドウ糖、クルクロン酸、チグリン酸を生じる。種子は脂肪油を含み、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ラウリン酸、ミリスチン酸などのグリセリドからなり、不鹸化物としてベンゾフラン誘導体のエゴノールを含む。
食用
加工利用 木材を、床柱、くり物、器具、玩具、傘の柄、椀材、杖、マッチ軸木に用いる。
植栽利用・観賞利用 庭園樹に用いる。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./林弥栄(1985)山渓カラー名鑑日本の樹木.山と渓谷社.