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野生植物
整理番号 31670
和名 ゲッキツ
別名
学名 Murraya paniculata Jack
別学名
科名 ミカン
別科名
方言名 インギ(加計呂麻島)、カイグチギ、カンギー、ギィチギィ、ギチギ、ギッチギ、ギヤギ、ディケィツゲィ、デケィツゲィ、デエケィチキ、デキチィ、デキヅ、デッタギ、デツツキ、デツッキ、デンギ、デンギッ、リクイギ(奄美大島)、ギッキツ(沖永良部島)、ギンギ(請島)、ギンギチ(徳之島、沖永良部島、与論島)、デンギッ(奄美大島、与論島)、デンギチ、デンギツ、リンギチ(与論島)、デッチュー(喜界島)
法令指定・レッドデータブック掲載 鹿児島県:準危惧 ※本種は増殖・栽培によりすでに広く利用されており、乱獲を招く可能性は低いと思われるため、利用に関する詳細の情報を公開する。ただし、利用にあたっては栽培されているもののみを対象とするよう、注意が必要である。
分布
民間療法 葉は発汗作用があり、カタル、解熱、分娩促進に用いる。葉の煎汁で湿疹やかゆみを洗浄し、月経不順に服用する。その他、水虫、下痢、歯痛、血行促進、瘀血(おけつ)、強壮に用いる。
生薬名
その他の成分利用 粉末にした樹皮を化粧用にする。花を芳香油の精製に用いる。
有用・有毒成分 精油のカジネン、アルカロイドを含む。
食用 ジャワでは葉をを香味料に利用する。
加工利用 硬くで緻密な木材を、器具、彫刻、刃物の柄、印鑑、櫛などに用いる。
植栽利用・観賞利用 生垣、庭園樹、切花に用いる。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./村上孝夫・許田倉園(1991)中国有用植物図鑑.廣川書店./林弥栄(1985)山渓カラー名鑑日本の樹木.山と渓谷社./アンドリュー・シェヴァリエ(2000)世界薬用百科事典.誠文堂新光社./鹿児島県環境生活部環境保護課(2003)鹿児島県の絶滅のおそれのある野性動植物 植物編 -鹿児島県レッドデータブック-.鹿児島県環境技術協会.