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野生植物
整理番号 29680
和名 クズ
別名
学名 Pueraria lobata Ohwi
別学名
科名 マメ
別科名
方言名 カズラ、カズラマミ、ガラスマミ(与論島)、ガンミ、ガンメ(喜界島)、ジーマカンダ、ネナシカンダ(徳之島)、タチマチクサ、マーミカンダ、マーミカズラ、マーミクサ、マミハジラ(沖永良部島)
法令指定・レッドデータブック掲載 鹿児島県:分布重要
分布 北海道~奄美群島
民間療法 根を、血行の促進、血糖の降下、解熱、高血圧による頭痛、めまい、麻痺、アルコール中毒に用いる。澱粉(くず湯)を発汗、鎮痛、風邪の引き始め、麻疹後期の保養、口の渇き止め、解毒、下痢、赤痢に服用する。花は二日酔いに煎服する。
生薬名 葛根(根)
その他の成分利用 種子から油が採取できる。
有用・有毒成分 根は、デンプン、ダイジン、ダイゼイン、プエラリン、プエラチン-7-キシロサイドなどのイソフラボン誘導体、カッコネイン、ステロール、プエラロールを含む。葉は、水溶性炭水化物やタンパク質を含む。
食用 塊根中の澱粉を食用にする。葉や蔓は家畜の飼料や干草にする。
加工利用 茎から繊維を採取し、葛布の材料に用いる。製紙原料にする。
植栽利用・観賞利用 アメリカで土壌侵食防止に用い、雑草化している。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./竹松哲夫・一前宣正(1993)世界の雑草(2)-離弁花類-.全国農村教育協会./近藤典生・湯浅浩史(1989)マメ科資源植物便覧.内田老鶴圃./アンドリュー・シェヴァリエ(2000)世界薬用百科事典.誠文堂新光社./鹿児島県環境生活部環境保護課(2003)鹿児島県の絶滅のおそれのある野性動植物 植物編 -鹿児島県レッドデータブック-.鹿児島県環境技術協会.