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野生植物
整理番号 16500
和名 ヤブニッケイ
別名
学名 Cinnamomum japonicum Siebold
別学名
科名 クスノキ
別科名
方言名 シダラ(奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島)、シダラギ(徳之島、沖永良部島、与論島)、スィザラギィ、(奄美大島)、スィダラギィ(奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島)、スダラ(奄美大島、徳之島)、セダラギ(与論島)、ヒダラギ(徳之島、与論島)、ジクミ、ジグミャー(喜界島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 本州(福島)以西、小笠原
民間療法 樹皮を、のどのつかえ、リウマチによる痛み、打撲傷による血の滞り、あせも、痔出血に用いる。種子の肉桂脂は坐剤の基剤に用いる。
生薬名 桂皮(樹皮)、桂子(種子)
その他の成分利用 樹皮と葉に芳香がある。
有用・有毒成分 樹皮は、精油のペノレン、フェランドレン、リナロール、オイゲノール、メチルオイゲノール、タンニンを含む。種子は脂肪油として、ジラウリン-モノカプリン、ミリスチン酸、オレイン酸のグリセリドを含む。葉は、精油としてサフロールを含む。
食用 種子からとれる油脂は、菓子の製造や、カカオ油の代用品にする。
加工利用 やや密で硬い材を、家具、器具、建築、薪炭に用いる。
植栽利用・観賞利用 庭園樹、生垣、防風樹に用いる。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./鹿児島大学「鹿児島大学植物園の樹木たち」編集委員会(2004)鹿児島大学植物園の樹木たち.鹿児島TLO./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./林弥栄(1985)山渓カラー名鑑日本の樹木.山と渓谷社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./茂野幽考(1978)奄美の染料植物.大島紬の染と織,p.42-51.奄美文化研究所