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野生植物
整理番号 09450
和名 ヤマモモ
別名
学名 Myrica rubra S. & Z.
別学名
科名 ヤマモモ
別科名
方言名 チャーモモ、ムンコ、モモ(奄美大島)、モモンコ(奄美大島、徳之島)、ヤマム、ヤーム(徳之島)、ヤマムム(徳之島、沖永良部島、与論島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 本州(関東南部、東海)以西
民間療法 樹皮を、収斂、利尿、下痢、打撲、腹痛、吐き下し、砒素中毒の中和に内用し、火傷や疥癬などの皮膚病に外用する。果実を口臭消しや食欲低下に生食したり、夏負け防止に果実酒を飲用する。打撲やうちみには粉末を外用する。
生薬名 楊梅皮(樹皮)、楊梅(果実)、楊梅根(根)
その他の成分利用 樹皮を染料として、魚網の染色などに用いる。加計呂麻島では樹皮を魚毒に用いる。
有用・有毒成分 樹皮は、フラボノイドのミリセチン、ミリシトリンの他、タンニンを含む。果実は、フラボノイドのミリシトシン、有機酸のリンゴ酸、シュウ酸、クエン酸、アントシアニジンの配糖体を含む。
食用 果実は生食の他、塩漬け、ジャム果実酒に利用する。
加工利用 木材は紅褐色で狂いやすいが、器具、薪炭に用いる。
植栽利用・観賞利用 園芸品種を含み、防火樹、庭園樹、街路樹に用いる。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./鹿児島大学「鹿児島大学植物園の樹木たち」編集委員会(2004)鹿児島大学植物園の樹木たち.鹿児島TLO./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./川原勝征(2005)山菜ガイド野草を食べる.南方新社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./吉川敏男(1999)薬草と漢方のすすめ.ニライ社./朝比奈勝(1976).染織と生活第13号.染織と生活社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./林弥栄(1985)山渓カラー名鑑日本の樹木.山と渓谷社./安藤敏夫・小笠原亮・森弦一(2001)日本花名鑑(1)2001-2002.アボック社./徳之島町役場(1970)衣制と食制.徳之島町誌,p.672-684.徳之島町役場