野生植物
整理番号 | 78010 |
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和名 | ゲットウ |
別名 | - |
学名 | Alpinia speciosa K. Schum. |
別学名 | Alpinia zerumbet B. L. Bert. & R. M. Sm. |
科名 | ショウガ |
別科名 | - |
方言名 | サニ(沖永良部島)、サニン(奄美大島、沖永良部島、与論島)、サヌイン(喜界島、奄美大島)、サネン、マームチハサー、ムチガシャ、ムチザネン(奄美大島)、サンニン(与論島) |
法令指定・レッドデータブック掲載 | - |
分布 | 九州(佐多岬、屋久島、種子島)以南 |
民間療法 | 種子を、消化不良、食欲低下、健胃、下痢、腹痛に煎服する。 |
生薬名 | 白手伊豆縮砂・大草蔲<ダイソウク>(種子) |
その他の成分利用 | - |
有用・有毒成分 | 根茎は、ジヒドロ-5,6-ジヒドロカワイン、5,6-デヒドロカワイン、2'-ヒドロキシ-4',6'-ジメトキシケイロン、カルダモニン、アルピネチン、p-クマリン酸、β-シトステリルパルミテート、ラブダ-8(17)、12-ジエン-15,16-ジオール、植物ステロールのカンペステロール、スチグマステロールl、β-シトステロール、フィトステリル-β-D-グルコシル パルミテート、フィトステリル-β-D-グルコシド、エステルのパルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、l-エイコサン酸、l-ドコサン酸、l-テトラコサン酸、l-ヘキサコナールを含む。茎葉は、精油のα-ピネン、カンフェン、β-ピネン、シネオール、カンファー、ボルネオールを含む。種子は、精油の、シオネール、アルピネチン、カルダモニン、ピネン、α-カリオフィレン、セスキテルペンアルコールを含む。 |
食用 | 香辛料に用いる。葉は食品の包装や香り付け利用する。 |
加工利用 | 偽茎を繊維にし、マットなどを編むのに用いる。 |
植栽利用・観賞利用 | 園芸品種を含み、鉢植え、切花に用いる。 |
参考文献 | 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1999)薬草と漢方のすすめ.ニライ社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./安藤敏夫・小笠原亮・森弦一(2001)日本花名鑑(1)2001-2002.アボック社./多和田真吉(1994)沖縄産植物ギンネム,ゲットウおよびツルグミ中の生理活性物質の有効利用法 (<報告>(財)農芸化学研究奨励会 第20回(平成4年度)研究奨励金受領者研究報告).日本農芸化学会誌68(6): 1049-1050.日本農芸化学会/南祐和(1992)奄美を彩どる植物アダンと月桃から誕生した織物.月刊染織αVol.7 No.136:36-37./ノエビア(2005)ノエビアは、鹿児島県奄美大島諸島の請島産「月桃の葉エキス」が、表皮ヒアルロン酸合成を促進し、表皮の保湿効果に寄与することを見出しました。この研究成果を、皮膚の乾燥による老化防止の商品開発に応用し、来春基礎化粧品を発売します。.ノエビア記者発表資料2005年10月20日.ノエビア |