野生植物
| 整理番号 | 64690 |
|---|---|
| 和名 | イ |
| 別名 | イグサ |
| 学名 | Juncus effusus var. decipiens Buchen. |
| 別学名 | － |
| 科名 | イグサ |
| 別科名 | － |
| 方言名 | イー（喜界島、奄美大島、徳之島、沖永良部島）、ジミ、ビィゴイー、ラン（奄美大島）、ビィー、ビグ（与論島）、ビーグ（沖永良部島、与論島）、ビーグイー（沖永良部島）、ビゴイ（奄美大島、徳之島）、ビング（徳之島） |
| 法令指定・レッドデータブック掲載 | － |
| 分布 | 全国 |
| 民間療法 | 乾燥した茎の煎汁を、腎臓病、膀胱炎、尿道炎に用いる。砕いた生の茎を、打ち身の痛みや切り傷の出血につける。その他、全草または随を利尿剤として、水腫産後の浮腫、尿閉、淋病などに用いる。結膜炎、喘息、解熱、黄疸、小児の夜泣きにも薬効があるとされる。鎮静作用があるので、不眠時にお茶代わりに煎じて飲む。 |
| 生薬名 | 燈心草 |
| その他の成分利用 | － |
| 有用・有毒成分 | 全草は、多糖類のキシラン、アラバン、メチルペントサン、フラボノイフドのルテオリン、脂肪油、タンパク質を含む。 |
| 食用 | － |
| 加工利用 | 茎は畳表を、花むしろの材料に用いる。髄を、ロウソクなどの灯火用の燈心に用いた。 |
| 植栽利用・観賞利用 | 園芸品種を含み、観賞用に栽培される。 |
| 参考文献 | 海中公園センター（1968）海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書．鹿児島県．／初島住彦（1986）改訂鹿児島県植物目録．鹿児島植物同好会．／前田光康（1990）沖縄の民間療法と薬草．医聖社．／堀田満（1989）世界有用植物事典．平凡社．／天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集．新星図書出版／大野隼夫（1995）奄美諸島植物方言集．奄美文化財団／鹿児島県薬剤師会（2002）薬草の詩－自然とのふれあいをもとめて－．南方新社．／三橋博（1988）原色牧野和漢薬草大図鑑．北隆館．／竹松哲夫・一前宣正（1997）世界の雑草(3)－単子葉類－．全国農村教育協会．／安藤敏夫・小笠原亮・森弦一（2002）日本花名鑑(2)．アボック社． |