野生植物
整理番号 | 60370 |
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和名 | オナモミ |
別名 | - |
学名 | Xanthium strumarium L. |
別学名 | - |
科名 | キク |
別科名 | - |
方言名 | サシ(奄美大島、喜界島)、クルザシー(喜界島) |
法令指定・レッドデータブック掲載 | - |
分布 | 全国 |
民間療法 | 葉の浸出液は、血圧の下降、止血作用がある。種々の皮膚病、腫瘍、甲状腺に煎剤または浸剤として用いる。果実を、解熱、発汗、鎮痙薬として、風寒頭痛、鼻炎、蓄膿症、リウマチ、四肢拘れん、解毒、駆虫に用いる。茎葉は、もんでつけると虫さされに効く。 |
生薬名 | 蒼耳子(果実) |
その他の成分利用 | 茎葉部に触れるとアレルギーを起こすことがある。 |
有用・有毒成分 | 種子は、脂肪酸のオレイン酸、リノール酸、イソリノール酸、リノレン酸を含む。葉は、テルペン、キサンチン、スチグマステロールl、β-シトステロール、イソヘキサコサン、コロブタノール、ステアリル アルコール、ε-シトステロールを含む。茎は、β-シトステロール、KCLを含む。地上部は、カルボキシアトラクティロシド、テルペン(新キサンタノリデス)、2-エピキサンツミン、8-エピキサンタチン、5β-エポキシドを含む。全草は、キサンチン、キサンタム、セスキテルペン、ラクトンのキサタノール、イソキサタノール、アルカロイドのキサンチン、トリテルペンアルコール、フィトステロール、コリンを含む。根は、ペリフェラステロール (24-エピ-スチグマステロール)、3,4-ジヒドロキシシナミックアシッド、β-シトステロール-D-グルコシド、カルボキシアトラクチロシドを含む。 |
食用 | 若葉や蒸した種子を、食用にする。子葉期に家畜が食べると中毒を起こす。 |
加工利用 | 短日植物の実験材料に用いる。 |
植栽利用・観賞利用 | - |
参考文献 | 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./竹松哲夫・一前宣正(1987)世界の雑草(1)-合弁花類-.全国農村教育協会./清水矩宏・宮崎茂・森田弘彦・廣田伸七(2005)牧草・毒草・雑草図鑑.畜産技術協会. |