野生植物
整理番号 | 57830 |
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和名 | ツワブキ |
別名 | - |
学名 | Farfugium japonicum Kitam. |
別学名 | Ligularia tussilaginea Mak. |
科名 | キク |
別科名 | - |
方言名 | ソウリバナ、ソウリンバナ、ソバシャ、チッイバ、チッイバンザ、チバサ、チバシャ、ツィバシヤ、ツィワ、ツバ、ツバサ、ツバサノキ、ツバシャー(奄美大島)、チチャパ、フキィ、ヤマブキ(与論島)、チファファ、ヤマブッチ(沖永良部島)、ツバガシャ(請島)、ツバハ、ツワガシヤ、フーキィ(徳之島)、ツワ(奄美大島、徳之島)、フキ(徳之島、沖永良部島、与論島)、フチ、フチィ(喜界島、沖永良部島) |
法令指定・レッドデータブック掲載 | - |
分布 | 本州(福島、石川)以西 |
民間療法 | 全草を、風邪、喉の痛みに用いる。茎葉の青汁または煎汁を、解毒(魚の中毒)に服用する。葉の煎汁を、下痢止めや腹痛に服用する。焙った生葉を腫物の吸出し、打身、化膿、湿疹に用いる。干した根の煎汁は下痢止めや健胃に用いる。その他、虫さされ、火傷、痔、胃痙攣、破傷風に薬効があるとされる。奄美群島では、切傷、吸出し、ヒエ抜き、皮膚病に用いる。 |
生薬名 | 蓮蓬草・櫜吾<タクゴ>(根茎) |
その他の成分利用 | - |
有用・有毒成分 | プロリジン型アルカロイドのセンキルキン、フラノエレモフィラン-6β、-10β-ジオール、ファルフギンA、B、2-ヘキセナール、タンニン、クロロフィル、ジメチルアクリル酸、イヌリンを含む。 |
食用 | 若い葉柄を加熱して利用する。 |
加工利用 | - |
植栽利用・観賞利用 | 多くの園芸品種を含み、鉢植え、花壇、地被植物、屋上緑化、斜面緑化に用いる。 |
参考文献 | 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./川原勝征(2005)山菜ガイド野草を食べる.南方新社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1999)薬草と漢方のすすめ.ニライ社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./安藤敏夫・小笠原亮・森弦一(2001)日本花名鑑(1)2001-2002.アボック社./改定名瀬市誌編纂委員会(1996)食.改定名瀬市誌3巻民俗編,p.77-95.名瀬市役所/龍郷町誌歴史編さん委員会(1988)旧藩時代の生活.龍郷町誌歴史編,p.234-243.鹿児島県大島郡龍郷町/徳之島町役場(1970)衣制と食制.徳之島町誌,p.672-684.徳之島町役場 |